後継ぎ問題① ~入社まで~

後継ぎ問題①

今、日本ではご存知の方も多くいらっしゃるかと思いますが、後継者、後継ぎがいない理由で廃業される事業者様が非常に多くいらっしゃいます。かくいう、私も過去に親が事業をしており一度は入社した人間です。(現在は、独立していますが。。。) 現状は、兎に角、まず親の会社や事業に入らない、すなわち「入口」にも入っていないところがクローズアップされています。身近な中小企業の経営者に子息は入れるのかどうかお伺いをしてみたところ9割の経営者が「入ってほしい!」とおっしゃっていました。これは私の周りの経営者20人くらいに聞いたところですので、一般的な割合は分かりませんが、本音の部分では入って欲しいと思われる方が多数では無いかと思います。しかし現実的には入社されておりません。

よくよく伺ってみると、息子には入って欲しいが、「経営者の苦労を掛けたくない」、「事業の先行きが不透明」等の理由を聞きます。一見すると、非常に息子さんの事を考えている方だなと思い、理解も出来ます。更に、息子さんとは自社の事業について会話されているかを伺ってみますと、あまり会話をしていないパターンがあります。

私自身の経験も踏まえますと、色々と親が考えてくれている事は有難いのですが、息子さんにとって当事者は自分であり、正しく親の事業を継ぐ事を理解して、選択する機会も与えられていないのではと思います。ひょっとすると、自分は息子には厳しいのではないか?と思っていても、息子の立場からすると「それでもやりたい!」と思うかもしれません。

何れにしましても、事業を継いでもらう事は非常に大きなテーマとなりますので、出来れば、現状や将来の見通しが厳しいと思っていたとしても、それでも事業をこうしたい。数年後には他社に負けないサービスを確立する等の『想い』を伝える事が重要ではないでしょうか?

数多く経営者がいらっしゃいますが、皆さんそれぞれの『想い』をもって経営されています。またこの厳しい経営環境の中において、競争に負けず、存続していくためにも何かしらの『想い』が必要であると思います。

大した想いが無いよと仰られる方もいるかと思いますが、よくよく振り返ってみると、傍にいるご家族や社員の皆様、そして顧客の信用を築く等の色々な大事にされてきたものがあるのでは無いでしょうか?

息子さんが事業を継ぐ、継がないは息子さんの判断になるかと思いますが、今一度、このような今までの歩みやこれからの事を会話してみては如何でしょうか?