後継ぎ問題② ~入社まで~

後継ぎ問題② ~入社まで~

前回のコラムにて現在は経営者である親が将来の見通し等を踏まえて、後継者に「想い」を伝えて、入社の選択肢と判断をしていくのが良いのではないでしょうかとお伝えしましたが、今回は、「事業を継いでもらう」事と「入社させる」事の違いについてお伝えしたいと思います。

これは私の経験でもありますが、「事業を継がせる」事と「入社させる」事は別物であると考えています。より具体的なケースで言いますと、事業を継がせる為には、まず入社してもらう事が第一段階です。しかし息子さんを入社させる事が目的となってしまって失敗しているケースも多々あります。それは極端に言いますと「ウソ」をつく、もしくは「重要な事を言わない」というものです。その様な経営者に何故そのような事をされたのかを伺いますと、「本当の事を言ったら入ってこないだろ」と言うのです。しかし、よく考えてみますと、本当の事を言ったら入ってこない事業や会社は、仮に入社しても退職されます。如何に、後継者と言えど、家業を辞める権利は当然にあります。更に申し上げると、その様な事をされた後は親子間と言えど、信頼関係が破たんし、不仲の原因となります。

一度、不仲になりますと修復は非常に難しいものとなります。私の見ているところでも、修復したところは家業を辞めた後です。(家業に入っている間での修復はありません。)では、どの様にすれば良いでしょうか?

今回の様に、本当の事を言ったら入社しないのでは無いか?と思われるケースにおいても、実態と「想い」を伝える事が重要です。また、入社後の処遇についてもキチンと話をしておいた方が宜しいです。入社後の処遇や方針を伝えていない場合にも、色々、問題が生じます。入社後の処遇についてはまた別途お伝えしたいと思います。

何卒宜しくお願い致します。

後継ぎ問題① ~入社まで~