M&Aのシナジー効果とは?

M&Aのシナジー効果とは?

M&Aにおいて、事業拡大等の戦略の一つとしてあげられておりますが、今回はシナジー効果(相乗効果)について述べたいと思います。

相乗効果というものですから、3+2=5では無く、3×2=6となる考えの事です。単純に足し合わせただけでは無く、相互の強みやノウハウ等を活かせた場合に掛け算になります。
ただ、シナジーと一言で言っても言い切れないものであり、様々な角度で見る事が出来ます。
主に、販売シナジー、購買シナジー、生産シナジーあたりが良く言われます。
これらの3つのシナジーから効果が出やすいものは並べてみますと、

1.購買シナジー
2.生産シナジー
3.販売シナジー

と、言われています。
上から見ていきますと、購買シナジーは、例えば毎年、材料の金属を100トン(100万円/1トン)購入してたところに毎年、材料の金属を60トン(120万円/1トン)を購入している会社をM&Aで買収したとしましょう。
そうするとグループ全体として160t購入する事になります。購買側としては当然、購買量が増加したのでコストダウン要求が強くできます。そしてそれは実現はしやすいと思います。

結果として1トンあたり90万円での仕入れが可能になったとしたら、
160トン×90万円 - (100トン×100万円+60トン×120万円) = ▲2,800万円のコストダウンとなります。

次に生産シナジーですが、これは業種にもよるところが大きいですが平たく言えば、一台の機械(生産能力100台/月)に対して毎月70台の生産のところ、M&Aを行う事で生産能力通りの100台/月生産体制になるとしたら原価は下がります。
規模の経済性を拡大して原価を下げる事になります。更に、外注を行っていたとしたら外注費に係る、もともとの売却会社が取っていた利益が削減出来る事から原価低減が可能となります。
しかしながら、一概に言えない部分は、生産工程の見直し等を行い平準化生産が出来る事が生産シナジーを発揮するポイントだと思います。製品特性によってあるシーズンだけ強い生産要求が来る等の場合は、結局残業が必要になり、またシーズン外においては遊休状態になってしまう等の事があればシナジーは薄れます。このあたりが、購買シナジーよりも効果が出にくいところだろうと思います。

最後に販売シナジーについてですが、やはりこれが一番効果を実感するのは難しいだろうと思います。まず第一に、カニバリゼーション(共食い)があります。実際にM&Aを行ってみると同じお客さんで同じような商品を販売している等の事があれば売り上げとしては期待効果は出ません。また、固定のお客さんに売却会社の商品を紹介するにしても、製品知識の習得が必要ですし、お客さんのニーズに合わせる努力が必要となり、そう簡単に効果は出ません。
その為、ビジネスDDの段階で販売効果どの様になるかをM&Aアドバイザーを含めてよくよく相談されるべきだと思います。

スモールM&Aではお客様のお考えに親身になって対応させて頂きます。
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