後継者のDNA

これは私の周りだけの話しかもしれませんが、後継者と先代の関係性を語るときに同じDNAが流れている、血筋が流れている等と聞きます。
心理学等を勉強されている方は別のアプローチをされ、タイプの分類等をされるのでしょうがここでは私の経験ベースでお伝えしていきたいと思います。

過去、親の会社に入社した時は、「なんて古めかしい会社なんだ」と嘆いた記憶があります。それまでは、新卒で入社した会社ではシステムやインフラが整っており、オフィスもキレイでしたが、親の会社ではその様なものが無く、タイムスリップして昔に戻った感覚を持ちました。
また、入社後2ヶ月で親が死去し、状況が一変し、周囲の経営陣(及び幹部)からの対応が激変した為、精神的には相当不安定な日々を送っておりました。

その中で懇意にしていた一般社員からは「お父さんはよくしてくれた」、「お父さんは社員を大事にしてくれた」等の想いがあり、応援して頂いた記憶があります。(もっとも、当時は応援と受け取る余裕もなく、プレッシャーとしか感じませんでした。)

そして、親の会社を退職後、サラリーマン生活を経て、今現在は独立しているわけですが
会社としてどの様な方針、理念を持ち、進めようかと考えますと親の会社での経営理念がそっくりそのまま当てはまる事に気付きます。

在籍時は、古い会社でシステムもなっていないと感じていましたが、時代が変わっても、
根底にある精神は存続するものなのかと感じています。
今、親子間で経営戦略等で意見の食い違いがある方でも、根底にある経営理念は共有出来ているのであればいずれあるべき方向に集約されるのではないかと思います。

これはM&Aにおいても同様の事が言えると思います。売却側の理念を理解し、受け継ぐことを行わなければ人心が離れ、社員が離れ、顧客が離れる結果になるのではないかと思います。
(経営環境によって経営戦略ベースではもちろん変更可です)

一方、親子だからと言って「経営理念」を引き継がない場合は、別会社になると考えても良いだろうと思います。既存事業としては従来通りにはなり得ないと考えます。(プラスに働くかマイナスに働くかは別ですが)

ただ、親子で有る以上、どこか潜在的に物事の考え方等は受け継いでいる様に思います。
DNAと言うと、外見上の特徴を受け継ぐ部分もありますが、内面の考え方等も自然に受けついでいると思います。

潜在的には内面の考え方は受け継いでいると思いますので、仮にご子息を入社させる場合には改めて経営理念の説明等を行い、明確に認識する様働きかけを行う事が宜しいのではないかと考えます。

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