親がいない後継者

これは私の経験となりますが、親の病気(脳梗塞)を契機に父親の会社に入社した2か月後に父親が死去した経験があります。当時は24歳で社会人に若干慣れたくらいのところでした。
それまで、あまり親の会社に入る事は考えてはいませんでしたが、命に関わる事であった為どちらかと言うと理性的では無く感情的に入社を決める事になりました。
感情的にというのは親孝行のような感情が大きかったと思います。しかし、入社し、父親が死去すると状況が一変します。それまで丁寧に接してくれていた社長の態度がぞんざいになり、挙句の果てには親族の誹謗中傷を言う始末です。そして、一般的に言われる後継者教育のプログラムも特になく、こちらから伺えども「考えている」の一点張りで3年間何もその「考え」を聞く事はありませんでした。
この様な経験から、やはり色々あるでしょうが、親の存在、目が光っている事は本当に大きいのだなと身をもって痛感したものです。

そして、これは株式を私の一族で過半を保有していない事、経営のオーナーシップが誰にも帰属しない事になります。つまり、オーナーのいないサラリーマン社長体制となったのです。
この体制は私にとって非常に苦しいものとなりました。血縁的には創業者の直系でありながら、経営権を持っていない(持てる見込みもない)中で立場的には非常に不安定でした。

最終的には、サラリーマン社長が私を後継者として扱う気はない事を理解した為、退職いたしましたがこの経験は非常に特殊で日本でもあまりいないのでは無いかと思っています。

そして、中途半端な形での事業の承継を子息や社員にするのであれば第三者に承継を行った方が後々のしがらみ等が無くなり幸せになれると思っています。
これは子息や社員への承継をを否定しているものでは無く、彼らに承継をするのであればきちんと計画立てて、十二分な配慮を行い、想いの変化に柔軟に対応できる様に自分のこと以上に考え実行する事が重要であるという事です。

スモールM&A.comは承継全般についての相談窓口です。
どうぞお気軽にこちらまでご相談頂ければと思います。何卒宜しくお願い致します。