株式の譲渡に際しての心理

私自身のお話しですが、親の会社の株式を買い取ると親の会社から案内がきました。
その会社は私の家族(少なくとも3親等内)は入社しておらず、縁戚の人間もしくは全くの他人で運営されている会社です。
私も10年ほど前には在籍しておりましたが、一族での経営権がオーナーシップを獲得するまでに至らず、退職せざるを得ませんでした。そして他の企業で勤め、今はスモールM&A.comを運営しており、関わりは特にありません。
しかし、いざ株式の買い取り要求が来るとなると色々と考える部分が出てくるものです。
それは、1.情緒的な考え 2.金銭的な考え の2点です。
人によっては金銭的な考えを重視して判断する人もいらっしゃるでしょうし、情緒的な考えを重視する方もいらっしゃるでしょう。
では、情緒的な考えとは何か?ですが、株式保有を通して対象となる会社とのなんらかの関わりを持っておきたいかどうかであると考えます。祖父や親が頑張って育てた会社の未来を見たいとか、自分の代でばっさりと縁を切ってよいのか等の非合理的ではありますが実際にはこの様な心情が起きてくるものです。
次に、金銭的な考えですが、これは単純に配当金を受け取っていく事や後の相続税(同族判定の場合は非常に高額)の事を考えての判断となります。しかし、他にも多くの方が悩まれているだろうと思いますが未上場株式の適正価格は、上場会社と違い任意の自由取引となりますので時価純資産法やDCF法で計算した金額よりはるかに安い金額での交渉となります。
この株式価格のギャップが大きく、売りたいけどあまりにも安い金額で売りたくないし、様々な評価方法を使用して適正な金額で売りたいと思っても拒否されるし、、、と頭を悩ませる事になります。
私自身が今、この状態です。
本件、株式譲渡に際して家族会議(母、兄、私)も行っていますが、3者全員とも揺れている状態です。株式を保有し続けてのメリットは何か?売却する事のメリットは何か?もしくは今回の話しに何か裏があるんじゃないだろうか?と言った感じです。そして、一度は売却しようと決めたものの、次に家族会議をした時にはやっぱり保有しとこうか。。。と心が変わったり。

M&Aにおいてもこれは同じところがあろうかと思います。初めはお金が獲得出来れば良いかなと思ったとしても、買い手候補様とお会いして話を進めていくうちに会社への愛情が再び湧いてきて信用できる人じゃないと譲りたくない、とかやっぱり子供に継いで欲しい等と心変わりする事もあると思います。ただ、これは至極当たり前の感覚だと思っており、弊社としてはその様な心境の変化においても寄り添ってサポートしていきたいと思っております。

事業承継やM&A等へのご質問はこちらから

何卒宜しくお願い致します。