2019.05.27

M&Aにおける既存株主との関わり

これは私の体験談でもあるのですが、M&Aで会社売却を行うにあたって既存株主との関係を良好に保つ事は極めて重要です。
私の場合は父の会社の既存株主なのですが(既にその会社は同族経営とは分離しており、現経営陣とは関係が希薄)、現経営陣より株式の取り纏めの打診がありました。その時は質問状を送付し、回答を得ましたが不誠実な回答であった為売却は保留としました。株式取り纏めの最終目的は、おそらくM&Aと推測していますが、いずれにしても誠意ある対応で無い限りは売却はしない意向です。話がそれましたが、既存株主との関係を良好に保つことは以下の理由で必要です。
株式譲渡でM&Aを実施する場合に、原則は100%の株式を譲渡する事が望ましいです。最低でも3分の2超(67%)は譲渡できないと経営権を保有できなくなります。また、10%以下でも解散請求権や帳簿閲覧権等を少数株主が持つことになります。この様な事から既存株主には、普段から良好な関係を持ち、株式を売却する事がやむを得ない事を理解頂けるようにすることが大事です。どうしてもといった場合はスクイーズアウト等の方法も取る事が出来ますが訴訟リスクが生じますので、弁護士に十分相談した上でご対応頂きたいと思います。業歴が長い会社であれば、いわゆる名義株と言われるもので株主が分散している事があります。M&A実施をご検討の際には、このような名義株を保有している株主への対応を進める必要があります。

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